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文代が文代になった訳
第1章 中学3年
私、藤田 文代。中学3年生。

第一志望の高校に受かった その日、

「文代……俺、一緒の高校に受かったら 言おうと思ってたんだけど、付き合わないか?」

幼馴染の神楽 学に告白された。
学も、一緒の高校に受かったらしい。
バスケ部で 背が高くイケメンの学は、同級生の間でもモテていた。

「ダメかな?俺、ずっと文代の事……。」

私も学の事が好きだ。ずっと……前から。

「ありがとう。学。私も 好き……。」

抱きしめられ、

「よかった!ダメだったらどうしようかと思った。」

私の体は、学の中にスッポリ収まった。
学の腕に力が入り、

「まな…ぶ…痛い。」

「ゴメン!」

照れた顔で私を離して 2人見つめ合うと、学が屈んで 優しくキスをした。

私のファーストキスだった。

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