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文代が文代になった訳
第1章 中学3年
「文代、明日から高校生だな。俺たちが付き合ってる事 内緒にしないか?冷やかされるの 嫌だろ。」

なにを言い出すのだろう。
嫌なわけがない。むしろ、言った方が 他の女の子が寄ってこなくなって 私には好都合。

「高校生になって 新しい出会いがあるかもしれないしな。」

遠い目をして ニッと笑った。

「いい奴いたら そっちに乗り換えていいから。Hがしたかったら いつでも 出来るし。俺も まだ、いろんな子と遊びたいし。」

この男は 私を春休み中の性処理に使ったのだと わかった。

「わかった……いいよ。もう、別れるってことだね。」

学は キスをしてニッと笑う。

「やっぱり 文代はわかってるね。」

「帰る。じゃあね。バイバイ。」

学の家を出て 自分の部屋までどうやって帰ったのか わからなかった。
私は ずっと好きだった。
私の初恋は 体だけで終わった。
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