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-蜜姫-
第3章 -第二章-




「…………………」



雅人から聞く内容に 雪乃はショックを受けていた。


カタカタと身体が震える。


雪乃は村井の両親の事を思い出してみる。



確かに優しい両親だった。

1人娘の雪乃を大切に育ててくれた。

でも…………

それは まるで 壊れ物を扱うような優しさだったかもしれない。

そう感じて 寂しく思った事もあった。

だから、両親にワガママを言って困らせた事もある。

そんな時は 決して怒らず困った顔をされた。

それはホントの子供じゃなかったから?



ぐるぐると雪乃が思い詰めてると 雅人が雪乃に手を伸ばしてきた。



指で涙を拭う。



「申し訳ありません、雪乃様。

いきなりこんな話を聞いて 混乱するのは仕方ない事です。

ですが…真実をちゃんと受け止めて頂きたいのです。」



雪乃の目から 止めどなく涙が流れる。



そんな雪乃を 雅人がそっと抱き締めた。







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