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第32章 普通じゃない遠距離恋愛が切ない～韓流時代劇　イニョン王妃の男

言うならば、時を越えた恋も一種の遠距離恋愛ではあります。

　でも、例えば、この地球上の最果ての遠い国に恋人がいたとしても、

　今の時代だから飛行機や船とか便利な乗り物があるし、

　時間はかかっても、彼に逢いにいく手段はいくらでもあります。

　絶対に逢えないということは、まずあり得ない。

　しかし、相手が何百年も前の過去に生きた人だったら？

　今、別れたら、今度逢えるという保証は何もない。

　女の子が朝鮮王朝時代に帰ろうとする恋人を止める気持ちはよく判ります。

　同じ遠距離恋愛でも、住む時代さえも違ったら、大変ですね。

　第三者は大変のひとことですむでしょうが、本人同士はそれじゃ済まない。

　逆に彼の方も朝鮮王朝時代での地位も名誉も人間関係もすべて何もかも捨てて

　現代に生きるだけの覚悟をしなきゃならない。

　タイムスリップなんてあり得ないわよーと言ってしまえば、ただそれだけの話

　ですが、もしも、、、と考えたら、何か時を越えても必死で愛し合おうとしている

　二人が可哀想。

　ですが、ブンドは責任感も誇りも高い朝鮮王朝時代に生きるヤンバンの男。

　自分に都合が悪くなったら、さっさと逃げ出す現代の草食系男子とは違う？

　だから、愛する恋人を泣かせても朝鮮王朝時代に帰ろうとするのですね。

　昨日は泣けましたね。