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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第36章 妻が突然いなくなったら?~時代劇 その木戸を通って より~
当然ながら周囲の反対にあいますが、固い意思で貫きます。

 また反対していた者たちも娘の優しく穏やかな気質を好もしく思い、

 やがて二人は晴れて祝言を挙げました。

 この娘に仮の名を付けたのが清四郎に仕える老夫婦でした。

 その名前がふさといいます。

 ふさはやがて身ごもり、女の子を産みました。

 ゆかと名付けました。

 生まれたばかりの娘を囲んでの若い夫婦の幸せな蜜月が描かれます。

 しかし、幸せは長く続きません。

 普段は穏やかなふさですが、時として別人のようになることがありました。

 失った記憶の断片が浮かび上がってくるらしく、目つきや表情さえ変わる。

 ある夜、ふさが庭らに降り立ち、こんなことを呟く。

 笹の道を通って、その先に木戸がある。その木戸を通ったら-

 確かに清四郎の屋敷の庭には竹林がありました。

 月がもの悲しく美しく竹林を幻想的に照らし出している夜のことです。

 ふさは遠い目で庭先を見つめます。

 ふさには、あるはずのない木戸が見えていたのでしょう。

 清四郎は妻が何かを思い出しかけていることに気づき、

 ふさ、それから? 木戸の向こうには何がある?

 優しく促すのですが、やはり何も思い出させなかった。

 
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