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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第42章 罪を起こさせたのは心だった~韓流時代劇トンイより~
王様のお心のすべてを望んではいけないと知りつつ、

 私は望んでしまいました。

 王様をお慕いしたことを悔やんでいると申し上げたのは嘘です。

 本当は私は後悔などしておりません。

 愚かといえば、こうして私の最後の姿まで憶えていて頂きたいと願うのが

 いちばん愚かなことなのです

 現代であれば、夫の心を妻がすべて望むというのは、けして愚かではありません。

 むしろ当然のことです。

 しかし、封建時代、しかも国王という高貴な男性を夫に持ったがために、

 ヒビンはそれが許されなかった。

 時代が違うといえばそれまでですが、私は王を一途に愛したヒビンの女心を

 いちがいに責め立てる気にはなれません。

 もちろん、これはドラマですし、本当のヒビンが最後に何を思ったのかは

 実のところ、知り得ません。

 ただ、トンイのヒビンは

 悪女ながら、見事に咲いて散った女の一生と

 思わせるだけの潔い死に様でした。

 ヒビンは牡丹の花が好きだとドラマ内で語りましたが、

 まさに彼女の愛した純白の大輪の牡丹が花冠ごと

 すっぽりと落ちるような、そんな幕引きでした。

 
    【 画像あり】


 ☆見事なチャン・ヒビンの最後でした☆

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