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第50章 兄皇帝ＶＳ弟皇太子　愛の闘い？　～華流時代劇　後宮の涙より～

元々、この貴妃は兄皇帝ではなく、弟長光王の許婚だったのです。

　というのも、最初に皇帝にいちは゛ん近い立場だったのは長光王だったから。

　これは二人のそれぞれの生母の身分の高低に関わりがあります。

　日本では、腹は借り腹というように、とにかく昔から父親の方の家系というか

　血筋が重んじられてきましたね。

　江戸時代を見ても、徳川将軍十五代の中、正室を母として生まれたのは

　三代家光、最後の慶喜だけで、後はどの将軍も側室を生母として生まれています。

　血脈を絶やさないために将軍も天皇も多くの側室を持ち、

　たくさんの男の子をもうけた。

　その場合、生母の出自はあまり重要視されません。

　ところが、外国はそうではありません。