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第80章 悪女の涙を描いた最高傑作～韓国時代劇ベストワンはコレ～

生き恥をさらし、怒った王が宦官たちに押さえつけて毒を流し込ませました。

　最後の最後まで、悪女にふさわしい終わり方でした。
　
　トンイのヒビンは王に感謝と愛を告げ、運命を従容と受け容れて毒薬を

　飲んで死にました。

　とても美しく潔い死は同じ女性を描いたものでありながら、対極。

　しかし、どちらがヒビンらしいかといえば、私は前者の見苦しい最後の方が

　ヒビンらしいと思います。

　それが数多いチャンヒビンを取り上げた作品の中で最高だと評価された理由の一つ

　ではないかと、私は思うのですが。

　とはいえ、これはあくまでも私の主観なので、

　ヒビンが実はトンイでのように潔く死んでいったという可能性はなくもないし、

　新しいドラマチャン・オクチョンのように、トンイに陥れられたという逆説的

　な話が万が一には真実だったということもありうるかもしれません。

　歴史に絶対はなく、様々な可能性があるというところが

　私は歴史の面白い所だと思っています。

　つまり、誰でも好きなように想像し、理解することができるのが

　歴史ロマンなのです。