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第96章 永遠のライバル～義朝の苦悩と清盛の台頭～

今の清盛は漸く公卿に加わったばかりで、まさにこれから

　時代を風のように駆け抜けようとしているところ。

　


　　【画像　二枚あり】
　



　私は晩年を描いた最後から前へと遡って見ているので、

　まさに、晩年期の清盛の衰え、惑う姿と

　今の若い盛りの出世の階段を駆け上ろうとする姿とを比べると、

　本当に壮年期は眩しいばかりです、

　そして、まさに平家物語を見ているかのように、

　だからこそ、一時代を築いた大人物も老いてはここまで凋落するのかと

　無常を感じてしまうのです。