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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第14章 オンナ心をわし掴み? 時代小説のヒーローたち② 
おはようございます。(2013年11月25日のブログから)

 昨日から今朝にかけて当地はとても暖かくて、上着一枚脱いでいても良いくらい。

 数日前のあの寒さは何だったの? と信じられないくらいです。

 しかし、こういうときは体調管理が意外にできなくて、ペースを崩しやすいもの。

 皆様、どうぞお体には気をつけてくださいね。

 さて、昨日、かねてから少しずつ読んでいたあさのあつこさんの時代小説

 東雲の途 みちをやっと読了しました。
 
 面白かったです!

 凄腕の刺客で兄や父の命じるままに、何人もの人を殺したという

 壮絶な過去を持つ商人遠野屋清之介。

 そんな彼がすべてを捨てて脱藩し江戸に来た。

 そこで、おりんとう一人の娘と巡り会い恋に落ちた。

 やがて二人は所帯を持ち、清弥から清之介となった彼は遠野屋の婿養子となる。

 しかし、過去に何者かに陵辱されたというおりんは不妊に悩み抜き、

 結局、自害した。

 おりんを救えなかった清之介はいまだに深い闇を抱えている。

 そんな彼が故郷へと帰り、自らの過去と対峙する。

 今回の事件の発端となったのは、瑠璃の原石のかけらでした。

 瑠璃の産出を何とか藩の産業にできないかと鉱脈をひそかに探す

 藩の執政、家老。

 その家老は前執政であった清之介の兄を追い落とした男でした。

 最後に清之介は執政の今井に向かって言う。

 兄も今井様もご自分の利益にしか目を向けておられぬ。

 何故、苦しむ民百姓のことをもって考えておやりにならぬのですか

 清之介は今井に瑠璃の鉱石が発見されたのは偶然にすぎず、

 今井たちが追っている瑠璃は幻にすぎないと言い切ります。

 更に瑠璃の代わりに、紅花を藩内で栽培し、それを藩の新しい産業に育ててみない

 かと提案するのです。
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