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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第155章 月
昔 どこかで聞いた言い伝えでは
下限の月は「手放すこと」を意味するという
月は満ち欠けを日々繰り返しながら
再生と消滅を続けてゆく
それは太古の昔より
気の遠くなるほど長い年月の間
連綿と営まれてきた輪廻転生の物語
どれほど多くの人たちが人間の一生にも似た月の営みを見つめてきたことだろう
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