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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第186章 紅葉が泣いている~古都の秋に想ふ~
古都で過ごした想い出多き青春時代は遠く過ぎ去り
あれから気の遠くなるような幾年月を重ねた今でも
応えは見つかっていない
我が家の庭のもみじは今
かつてないほど美しく染め上がっている
はらはら はらはら
今日も 小さな葉たちが宙を舞う
ただ ひととき燃えるような情熱の色に我が身を染め
潔く散ってゆくもみじ
己れの運命(さだめ)の儚さに自ら涙しているのか
はらはら はらり
ひとひらの色づいた葉が眼の前をよぎって
地面に舞い降りた

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