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tsu-mu-gi-uta【紡ぎ詩】
第26章 今も昔も男は大勢の女に愛を囁く?~女好きの帝と賢いお妃様~
問題の中心となっているのは、帝がお妃に贈った歌です。

 逢坂もはては往来の関もいず尋ねて訪ひ未来なば帰えさじ

 この歌には実は隠語のようなものが隠されていて、それが天皇からお妃方への

 メッセージになっています。

 天皇は大勢の女君たちの機知をはかるために、そのようなことを思いついたのです。

 天下に名高い逢坂の関には

 最後には往来を取り締まる関守もいない。尋ねて来てほしい、来たら帰すことなく

 夜中、朝まで愛してあげますよ。

 こういう意味ですが、なかなか情熱的なお誘いですね

 しかし、この歌には先刻も申し上げたようにあるメッセージが隠されています。

 実は、この歌は「女郎花(をみなへし)」「花薄(はなすすき)」という五文字を

 上下に置いて詠んだ歌なのです。

 私自身も偉そうに語れるほど理解はしてないので、この程度のご説明でご容赦を-。

 これが結局、少しばかりの薫きものを持ってきてください

 という意味につながるのだか。

 その意味を理解した広幡の御息所だけが帝に返歌をせず

 薫きものをお返しになったとのことです。

 うーん、つまりはその女性はとても聡明かつ機転が利いたということになりますね。 

 ちなみに、そのような歌を沓冠と呼ぶそうです。


 なかなかに興味深いエピソードです。

 しぶしぶ手伝った娘の宿題ですが、こういう良いこともあります。

 それにしても、今も昔も男性に愛される女の条件は美貌はさることながら、

 こういう打てば響くような才気なのかもしれませんね。

 この広幡の御息所というのは源計子といわれる更衣です。

 桐壺更衣で知られるように、更衣は日本の後宮においては女御につぐ地位です。

 源計子は時の天皇に寵愛された女性として今も知られています。

 ですが、今も昔も殿方というのは大勢の女に同じ甘い科白を囁くものなんですねー。

 こういうところは偉い人も今も昔も変わらないな-。

 少し面白いと思いませんか?

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