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思い出のアルバム
第17章 暗闇
夏休みが終わり、受験一色になっていく……。
「じゃぁ沙織ちゃんは専門へ行くのね」
「はい…。せっかく勉強見てもらってたのに生かせなくてごめんなさい…」
久々に、修ちゃんママから連絡が来て、一緒にランチをした。
修ちゃんママに会うのもけっこう久々だった。
「何言ってるのよー!!自分のやりたい事をしっかりやるべきよ!」
明るく言ってくれるので、心も少し晴れやかになる。
「それにしても……やっぱり受験だから?何か元気ないわね…」
「そ…そんな事はないですよ……」
まさか言えない。
修ちゃんと会えない寂しさを紛らわす為に
他の男に抱かれてるなんて……
その他の男も
コーチだけでなく、同じクラスの子とも関係を持ってしまっていた……
「最近、修司とは会ってないの?」
「はい……連絡も……あまり……」
「そっか……。修司もたまには時間作ってくれてもいいのにね……」
とママは気を使ってくれる。
大丈夫です……と軽く微笑みコーヒーを啜った。