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思い出のアルバム
第17章 暗闇
秋が過ぎ、季節は冬へと向かい始めていた。
有り難い事に、専門への進学は書類選考だけで決まった。
つまり、受験は呆気なく終わったのである。
「沙織も夏奈もいいなぁー。私は、これから面接だよー!!」
就職組の由美は、1番忙しく
夏奈とつるむことが多かった。
修ちゃんとは……
もう全然連絡を取っていない。
連絡が来ないから……私もしてない。
それだけ。
進学が決まった事も
言っていなかった。
「沙織……大丈夫?」
「何が?」
「なんか最近、目が死んでる気がするー」
夏奈に心配されるようになるなんて、私もダメだな……
って思った。
「大丈夫だよー。超ふつー」
正直、毎日楽しいとは
最近思えなかった……