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思い出のアルバム
第18章 救いの手?
今の自分は何なのか……
何のために修ちゃんと付き合ってるのか……
なぜ修ちゃんと付き合ってるのか……
付き合ってるはずなら
なぜ私は、向き合わないのか……
コーチと別れた家路を歩きながらずっと考えていた。
家の前に着くと
「先輩……」
家の前に、例の後輩クンがいた。
「何……してるの?」
あれ?!私、家教えたっけ?
「由美先輩から聞いたんです。すみません……心配で…電話も全然繋がらないから……その……」
ヤバい…
嘘ついてたのバレバレじゃん……
「ここじゃ何だから……近くの公園行こう…」
そしてベンチに腰掛ける。
寒い中…ずっと待っててくれたのかな……
一途な想いが……今はツラかった。
由美の言うとおり
この子は傷つけられないよね………。
「ねぇ……私謝らなきゃいけない事があるの」
「何となく…わかってます……」
ん?と思い、後輩クンを見る。
「先輩に……想ってる人がいるの…わかってました。先輩にとって俺は…遊びだって…何とも思ってないって…」
まさかの発言に驚いた。
「わかってて……一緒に居たの?」
「はい……それでも良かったんです…」
「何で…?」
「それは……先輩が1番わかってるんじゃないですか?」
ど・・ゆう事?
「先輩は、何でその人を諦めないんですか?それと同じだと思います」
それは……
好きだから……。
何があっても……変わらない想い。
そっか……
まさか後輩クンに気づかされるなんてね…。
「一応、彼氏なんだよ…。付き合って2年半くらいかな…。でも、夏くらいから歯車合わなくて…いや、私が向き合う事から逃げただけかもしれない。
寂しさ満たす為に、色々な男と遊んでたんだよ…私、最低でしょ?」
「でも、俺とは……。何で一緒に居てくれたんですか?」
「何でだろうね……多分、純粋に私を見てくれるから嬉しかったんかな…。ヤりたいだけの男が周りにいたから、ただ一緒に話したりしてくれるのが嬉しかった……都合良い女でごめん…本当に最低だよ」
「先輩は、最低じゃないです。俺、今嬉しいですよ…先輩、俺の事をちゃんと考えてくれてたって事じゃないですか」