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思い出のアルバム
第18章 救いの手?
「いや……でも、とりあえずいっかって思いだったから何も考えてないよ…。だから…」
「じゃぁいいですそれで!!」
だから…私より他の良い女探しなよ…って言おうとしたのに
遮られた。
「何がいいの?私が嫌だよ……」
「じゃぁ先輩がケリつけられるまででもいいです。都合良く使ってくれていいです!
その代わり……ヤるだけの男とは別れてください。寂しくて、抱いてくれる男が欲しいなら、俺が相手します。だから……」
「ちょっと待って!!それじゃ何も変わらない……
ヤるだけの男がアンタに変わるだけじゃん!!何言ってんの?」
訳わかんないよ…。
何なの……本当に……もう頭ぐちゃぐちゃ……
いっぱいいっぱいで涙出てきた……。
ヤバい……私、泣く資格なんてないのに……。
「先輩、その彼氏さんと向き合うの怖いんじゃないですか?」
そう……怖いの。
「だから何もしないで、状況が変わるのを待ってるだけ……」
そう……修ちゃんのその試験が終われば…。
「だけど、状況は自分が変えなきゃ…変わらないです」
真っ直ぐ私を見据えて言う……
「今を……変えたくないんですか?」
「変えたい……」
「ですよね。だったら、何すべきですか?」
「ちゃんと……向き合う事…」
「……わかってるじゃないですか……」
そう言って、いつものあの笑顔を向けてくれる。