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思い出のアルバム
第19章 それぞれの想い


「本当に……会って行かないの?久しぶりなんでしょ?もうすぐ帰ってくるよ?」


「はい……お祝いだけ置きに来たので」


「わかったわ。預かるね…。
沙織ちゃん、2人の事に口出す気はないんだけど……修司の事、わかってあげて…あの子、1つの事……」


「ママ…大丈夫、わかってるよ。だから、修ちゃんから会いに来てくれるの待つんだ。決めたの…」


「そっか……ありがとう沙織ちゃん。じゃぁこれちゃんと頂くから」


「はい……」




今年、修ちゃんは成人式を迎える。

さすがに勉強に忙しくても、成人式に出るために帰ってくる。


だからお祝いに、修ちゃん家の定番、ちらし寿司を作った。







あれから1人冷静になって考えて思った事。


なぜ、修ちゃんは連絡をくれなくなったのか。


他に女が出来たなら…多分、言ってくれる。

単に忙しい…って言ってもメール出来る時間くらいある。

多分、

メールしたり電話したりすると、会いたくなるから…。

だから我慢してる……違うかな?

都合良い考えかなぁ?


でも、私が修ちゃんなら……そんな気がするんだ。




だから決めたの。

修ちゃんから会いに来てくれるまで会わないって。

連絡もしない。

信じて……待ってる。

でも、そんな私の気持ちもちゃんとわかってほしくて

ちらし寿司作ったんだ。


気付いてくれる……かな?!


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