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思い出のアルバム
第20章 新生活
「それはさぁーやっぱり無意識のうちに、オスにフェロモン撒き散らしてるんだよ。私を抱いてーーって」
卒業式以来、久々に夏奈、由美と3人でご飯へ行った。
「どーすればいいのよ…本当に……」
最近の沙織は、先輩だけでなく、
違う科の男子3人にトイレに連れ込まれそうになったり、
先生に居残りで資料集めを手伝ってほしいと言われ、襲われかけたり
怖い思いが続いていた。
全て未遂だったのが、運のツキだ。
「服とかもそんなハデじゃないのにね……とりあえず、しばらく誰かと行動した方がいいよ」
「気をつけるよ……」
「でも、あの沙織がねぇ……男の誘惑に負けないんだから不思議だよ……。ねぇ、ちょっとこのままいいかな…って思わないの?」
「思わないよ!!次、ヤるときは修ちゃんとなの!!」
「わけてほしいー!!男3人と4Pなんて、そうそう出来ないよ!!AVじゃーん。やってみたーい」
相変わらず夏奈は呑気だ……
そう考えられる頭が羨ましいわ。逆に。
「でも、私この前、佐藤先輩から久々にメール来て……心配になっちゃった…」
由美が恐る恐る口を開ける。
「修司と最近、連絡取ってないんだけど、沙織ちゃんと別れたの?って。なんか、先輩っぽい人と女の人が歩いてるのを見たって……。佐藤先輩も、自信ないけど…って言ってたからアレだけど…
そうゆうの聞いたら私まで心配になっちゃって……」
初めて聞いたその出来事に、衝撃を受けた。
まず、佐藤先輩でさえ修ちゃんと連絡を取っていない事。
まぁ、男同士は女ほど絡まないのか?
あと、見間違いだと思ってるけど、もし本当にそれが修ちゃんだったら……
嫌な想像しか出来ない。
それに…
佐藤先輩が由美と連絡をとるほど仲良かったのを知らなかった。
「あーあ……どうすんの?そろそろ潮時じゃない?!ちゃんと話しなよ……」
わかってる……
わかってる……
「私も……佐藤先輩からそんな連絡来たら…心配になるよ…」
わかってる……
「……連絡…とってみるよ……」
でも、もしもの時
私は別れられるの?