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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
「今日は暑いねぇ……沙織ちゃんソフトクリーム奢ってあげるよ!!」
「本当ですか?!やったー!!」
あれから先輩は、全く身体に触れようとして来なかった。
だから、いつも通り何も無かったように過ごしていた。
「ソフトクリーム食べてる姿、目に焼き付けておくけどね……俺の舐めてると思って」
「また……もーいい加減にしてください!!」
相変わらず冗談は言うけど。
「その前に、私トイレ行ってきますねー」
お店はテナントで、トイレがなく
用を足すときはスーパーのトイレを借りていた。
戻る時、ふと声を掛けられたような気がして
周りを見回した。
が、特に知っている人は見当たらず、店の中に戻った。