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思い出のアルバム
第21章 赤い糸は…
「戻りましたー。ってあれ?お客さん来たんですか?」
「うん、現像1本」
最近、デジカメが普及し始めて、家でプリントする人が増えたせいか
客足がめっきり減っていた。
まぁ…バイトの私にはあまり関係ない話なんだけどね。
外は暑いが、店の中はクーラーで涼しい。
天国だーと、先輩が買っておいてくれたソフトクリームをほうばっていた。
ちょうどそのソフトクリームを食べ終えた頃
「ねぇ、沙織ちゃん……。須田さんっていう知り合いいる?」
その言葉に、一瞬、時が止まったような感覚になった。