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束縛されるなら君に
第5章 5
瀬田くんが来なくなって二週間が過ぎた。
blueのバイトがある時ですら、4日以上会わなかったことはなく、私はふと気がつくとぼーっとしていることが多い。

「……ちゃん、彩ちゃん!」

「はいっ!な、何!?」

「もー!全然聞いてなかったでしょー!前に話したじゃん?瀬田がもめてるって。あれ、とうとう解決したらしいの!」

茶髪の女子生徒が目をキラキラと輝かせながら私の方に身を乗り出した。

「へぇ……そうなんだ」

「あー、何ー?彩ちゃん、この間は結構興味津々っぽかったのにー。もう興味なしー?」

「そ、そういうわけじゃないんだけど……」

今はあんまり名前も聞きたくないかな……
思いだしちゃうし。



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