この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第11章 苛立ちの半兵衛
 
 大海が事情を説明すれば、小夜は素直に頷く。だが大事には至らなかったとはいえ心配なようで、顔を曇らせた。

「そんなに倒れるようなら、ゆっくり休ませてあげればいいのに……本当に、秀吉様って酷い人だわ」

「そういえば……小夜、あんた秀吉の奴に声を掛けられたりしたかい? また、嫌な目に遭ってるんじゃ……」

「ううん、わたし秀吉様とは会ってないよ。今はあの人――さくやさん、だっけ? あの人に熱を上げてるから、他の子は大丈夫だろうって」

「まったく、あいつの女好きは病気だね。あれで跡継ぎがいないなんて、不思議なものだけど」

 秀吉の世継ぎ問題など、大海にとってはそれこそ関係のない話である。それでも次々女を呼ぶ秀吉を見ていると、疑問に思わずにはいられなかった。

「それにしても、半兵衛殿ってそんなに病弱な人だったのかい――」

 するとその時、二人の部屋の襖が何の声掛けもなく開く。驚いた二人が見れば、そこには棘のある花のような男――佐吉が立っていた。

「佐吉……? 突然、どうしたんだい」

「ちょっと、来い」

 佐吉は大海の腕を掴むと、外へ引っ張り出そうとする。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ