この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第13章 欲というもの
 
「し、仕方ないだろ、こんな遠くまで来たの初めてなんだよ」

「町中でそれですから、うちを見たら仰天しそうですねえ。面白い反応、期待していますよ」

 からかう行長に大海は機嫌を損ねるが、それもしばらく歩いた後、行長の実家――小西邸を見た瞬間に吹き飛ぶ。

「なに、あれ……」

 一段と目立つのは、屋根の上に飾られた十字の飾り。遠い九州の地を治める島津家の家紋によく似ているが、小西家がそれを掲げる理由はない。思わず口を開いたまま凝視していると、行長の笑い声と虎之助の溜め息が同時に耳へ入った。

「あの十字は耶蘇教の象徴で、デウスが磔にされたものを意味しています。人のため死んだデウスの心を学びなさいとね」

「磔? デウスって、つまり南蛮の仏様だろ? なんで仏様が磔にされるんだい?」

「お、興味あります? よければ、こんなところで立ち話ではなく、宣教師と話してみますか? うちは宣教師に色々提供していますから、すぐにでも取り付けられますが――」

 だが大海が答えるより先に、虎之助が割って入る。

「今回は羽柴の使いで来たんだ、無駄な時間を掛ける暇はない。早く行くぞ」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ