この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第19章 愛憎
 
「きゃあっ!」

 玄関を出て屋敷の陰に回ると、半兵衛は大海を突き飛ばし転ばせる。そして、尻餅をついた大海を見下ろしながら迫った。

「なぜ、私を無視するんですか」

「無視なんて、してない――」

「性奴が口答えするつもりですか。身の程を知りなさい!」

 半兵衛が怒鳴れば、大海は肩を震わせ縮こまる。目の色を変えた半兵衛には、決して逆らってはいけない。大海の身には、すっかりそう染み着いていた。

「も、申し訳ございません……」

「昨日も、一昨日も私は寝ずに待っていたというのに、お前は何をしていたのですか。もう、私の躾はこりごりだと?」

 一昨日は市松に捕まり、昨日は小夜を案じただけで、半兵衛に不満があった訳ではない。だが言い訳を口にすれば、余計に半兵衛を怒らせるだけ。大海はただひたすら、許しを乞い頭を下げるしかなかった。

 だがその時、茂みががさがさと揺れ、そこから高虎が現れる。高虎は大海を庇うように半兵衛の前に立つと、拳を握り節を鳴らした。

「こいつに悪さしているのは、あんただったか」

「高虎殿、あなたには関係のない件です。何も知らずに横入りしないでもらえますか」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ