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戦国ラブドール
第21章 急転
 
「ええ……少しと言わず、全てにお付き合いします。これは、私の責任です。私が、大海さんを連れ出したせいですから……」

 半兵衛は頷き、ひとまず志麻や他の侍女と共に部屋の外へ出る。大海は小夜を抱き留めながら、志麻から聞いた言葉を思い返した。

『一連の事件の犯人は……小夜さんは、市松さんだと証言しています。市松さんが、夜中現れて襲ったのだと』

 机の上に置かれた白い菊は、昨日と変わらず晴れやかに顔を上げている。大海には、市松が犯人だとはどうしても思えなかった。

(小夜は本当に、市松の顔を確認したのかな。何か、見間違いをしたんじゃないか?)

 疑問は止まらないが、今の小夜にそれを訊ねられる程、大海は無神経ではない。誰が犯人であれ、小夜に残る傷と痣は事実である。まずは壊れそうな心に寄り添う方が先だった。

 そして一方、犯人と証言された市松は、手を縛られ、高虎と虎之助に詰問を受けていた。

「だから、何かの勘違いだよっ! 俺は昨日、虎之助が帰ってからそのまま寝たんだ! 酒も呑んでねぇ、俺は無実だ!」

 市松の言葉に頷いてやりたいと二人は思うが、すぐに縄を解いてはやれない。
 
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