この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第21章 急転
 
「それは……じゃあ、どうすれば、市松は……」

「だがな、虎之助。証拠はないが、俺はその時犯人が侵入したんだと思う。監視に手抜かりはなかった。俺が監視していたあの一晩、竹中半兵衛以外の人間は、誰も屋敷へは入っていないはずだ」

 高虎は他人にも自分にも厳しく、仕事は必ず完璧にこなす人間である。虎之助も、その見立ては間違いないと信じられた。証拠にはならないが、市松は犯人ではない。確信を得られ、虎之助は安堵した。

「一つ手落ちがあったとすれば、竹中半兵衛が屋敷へ入ったその時、奴を疑わなかった事だ。そもそもあの男は妹の方と親しいのだと思っていたし、大海にそこまで歪んだ執着をしているとは知らなかった。あいつを、屋敷の中に入れるべきじゃなかったんだ」

「けど、高虎さん。秀吉様も秀長様も出陣されている今、半兵衛様は城一番の権力者です。秀吉様の覚えもめでたいあの人を疑うなんて、まともな武士ならありえないでしょう」

「その偏見が、事態を引き起こしたんだ。考えてみろ、もし犯人と竹中半兵衛が繋がっていたとしたら?」

 半兵衛は大海を連れ出し、犯人は小夜を犯す。理屈としては、有り得ない話ではない。
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ