この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
戦国ラブドール
第22章 束の間の夢も
 






 束の間の夢も終わり、迎えた朝。大海の一歩を支えようと、結局六人全員が共に小夜の籠もる部屋まで向かっていた。小夜を刺激しかねない市松と、顔を合わせる事を何故か辞退した吉継は曲がり角から見守り、四人が大海に付き添う。

 部屋の前で見張っていたのは、侍女の中でも一番新人の、喉が悪いと常に口元を隠した女、さくやだった。

「すまないね、あんた、体が弱いのに」

「いいえ、これも仕事ですから。それに皆で交代しながら見てましたから、大丈夫です」

 さくやはそう言うが、少し無理をしているのか声が低くかすれ気味である。動揺していた小夜から目を離せば、衝動のまま身投げでもしかねない。見張りをつけてくれた志麻には感謝を抱くが、同時に申し訳なくもあった。

「小夜、あたしだけど……入ってもいいかい?」

 大海は襖の前に立ち、中の小夜へ呼び掛ける。しかし返事はなく、力を入れても襖は開かなかった。

「大海さん、一回襖、外しちゃいましょうか? 小夜さんも、腹が減ったり用を足したくなったら、自分から出てくるかもしれませんが……」
 
/656ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ