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イラナイ子
第3章 ×××
「本当は、息子が他にもいるんだけど今日は泊まりで出かけててねぇ……ごめんなさいね?」
申し訳なさそうに言う真さんに大丈夫です、と伝えた
「そんなに他人行儀じゃなくていいのよ?
私達もう家族なんだから」
ふんわりと笑い家族の証、と家の鍵を手渡す真につられて悠も笑った
それを見ていた想紀さんもいつの間にか笑っていたみたいで今までの不安が少し晴れた気がした
でもその時間はそう長くは続かなくて、真と想紀の口から思ってもいない言葉が紡がれた
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