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イラナイ子
第2章 ××
「悠、少し話があるんだけどいいかい?」

小学生達と遊んでいると襖のドアが開いて園長先生が顔を出し手招きをしてきた

「はい、なんですか?」

子供達にちょっと待ってて、と声をかけ襖から廊下に出ていく

「急な話なんだけど悠を引き取りたいって方が居てねぇ…悠が此処を気に入っているのは知っているしずっと居させて上げたい気持ちも山々なんだけどもう高校生だし小さい子も入ってくるからさぁ……」

そこから先は言葉を濁らせ言いにくそうにしている園長先生

私だってもう高校生だ
いつまでも此処にいられないのは分かっていたし覚悟はしてた
だからハッキリと言うの

「大丈夫です 新しい家族が見つかるのは嬉しい事ですし此処を必要とする子は沢山いるんですよね
その子達の為にもここを卒業します」

ニッコリと笑って今まで育ててくれた園長先生に不安を感じさせないように答えた
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