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イラナイ子
第2章 ××
園長先生との話も子供達との遊びもひと段落ついた頃部屋の隅で考え事をしていた

櫻乃園は捨て子や家庭の事情で家にいられない子などが集まって暮らしているところ

私もそこで小さい頃から暮らしていて園長先生が親の様なものだ

園には私より大きい子が居らず1番上の姉としてここ最近は過ごしていた

そんな所を出て他の家に行くのはやっぱり不安で何よりも『イラナイ子』とされるのが怖かった

でももう甘い事は言ってられないの、園長先生にこれ以上お世話にならない為にも出ていくの

そう自分に言い聞かせいつの間にか震えていた体を必死に押さえつけた
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