この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第2章 燻る感情



「やっぱり、ちぃちゃんの作るご飯、美味しいね」
「そ、それはどうも……」



 悠の居ない食事は、少し物足りない気がして、あまり食が進まない私。
 そんな私をよそに、屈託のない笑顔で食事をする彼は、さっきとはまるで別人のようだった。


 ――なんか、気まずい……
 引きずっているのは、私だけ……?
 ううん、変な事考えちゃ、ダメだ、わたし。



「――……ちぃちゃん?」
「え……あ、ごめん。なに?」



 ふと、そんな事を考えていた私の顔を覗き込むように、声をかけてきた彼。
 その彼が、何かを言っているようだったけれど、私は上の空。



 ――悠ちゃん……明日の夜、かぁ……
 長い夜……一人は寂しいよ。



「ね……今夜、時間ある? 付き合って欲しい場所、あるんだけど……道がよくわからなくてさ、案内してくれないかな」
「………………」



 私の心を見透かすかのように、彼はそう言って、にっこりと笑う。

 その笑みの裏側に隠されたものが、少し垣間見えた私は、言葉を発する事が出来なかった。



「もしかして、警戒してるの?」
「!」
「くく……ちぃちゃん、顔に書いてるよ」
「な……っ!?」



 ――なんで、年下に……からかわれてるの?
 しかも、反論出来ないって……情けない。
 でも……警戒するでしょ、普通は。
 あんな事、あったんだから……



 彼に警戒心を抱いているのは確か。

 どこへ行きたいのかは判らないけれど、2人きりというのは、女の勘。
 しかも、道案内ということは、車で出かけるという事でもあるから、なおのこと危険だ。



/62ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ