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禁断遊戯~背徳と罪悪の狭間(はざま)で~
第2章 燻る感情


「や……ぁっ!」



 私の声とほぼ同時に、一番敏感な場所に、彼の指が触れる。
 刹那――光の射さない車内に響く粘着質な水音と、自分のあられもない声。

 彼の指が、その場所を縦横無尽に這い回るたびに、その音は奏でられる。



「……父さんと、してる時も、こんなに……?」

「?!」



 彼の言葉の意味――そこは尋常ではないほどにまで潤んでいるという事。
 その事実に驚いた私は、また1つ、罪悪を覚えた――。


「ココ……すごい事に、なってる……」



 そう言った彼の喉が小さく音を立てて、動きが少し早くなる。

 たどたどしい動きをする彼の指先が、私の中にある理性を壊し――自然と声も大きくなる。



「ぁ……っ! ふ……っ、ぁあっ!」

「……ちぃちゃん、そんなに煽らないで……止まらなく、なるだろ?」



 煽っているわけではない――ただ、悠との行為が裏目に出ているのは確か。
 幾度となく、悠と繋がり合った体は、快楽に素直になっていたから。
 女としての悦び、そしてセックスに対する悪いイメージを払拭してくれたのは、悠だったのだから。

 少しだけ余裕をなくした彼の声が聞こえてすぐ、下着の上を這っていた指が横から入り込んできた。



「ぁ…………っ、――――……っ!」



 その瞬間、一際大きな粘着質な水音が響き、私の体に大きな痺れが走る。
 それが何を示しているのかくらい、すぐに判った――。



「……ちぃちゃん、イっちゃったね……」

「はぁ……はぁ…………ふ――……っ」



――わたし……どうすれば、いいの?
 顔、合わせれない……よ……
 悠ちゃん……ごめんね……。



 涙腺が壊れたかのように、溢れ出す涙は止まる事を知らない。

 そんな私を宥めるかのように、目尻の涙を拭い取りながら、彼は耳元で囁く。



“泣かないで……無理言って、ごめん……”と。



 その声に落ち着きを取り戻した私は、頂点に達した疲れと、昨夜の寝不足も重なって、急に睡魔に襲われた。



「……着いたら、起こしてあげる。寝てもいいよ……」

「………――――……」



 乱れた私の衣服を直しながら、彼はそう言って小さく笑う。

 その表情が、不思議と愛おしいと思えた私は小さく頷いて、目を閉じた――。



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