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今宵、君の全てを
第1章 今宵、君の全てを
あ、あ……
私がどうなってるのか、伝わらない訳はないのに拓真さんは頭を埋めたままで。
息が、跳ねる。
「ひっぃん!だめっ……もっ、あ、やっだぁ!」
執拗に絡みついてくる舌にまた次の波が被さって。
あ、だめっ
きもち、いの……
い、やっ
おかしく、なる
両手でベッドを叩き、シーツを握りしめて身を捩った。
「や、だっ、や、ぁ、ぁああん!」
もっとゆっくりして欲しいのに、立て続けにイかされて、突っ張った身体から力が抜けて行く。
あぁ、
も……
はぁ……
肩で呼吸をするほどクッタリとベッドに沈んでしまった。
ようやく頭を起こした拓真さん。右手の甲で口元を拭い、右の口角だけを上げて私を見下ろす。
「本番はこれから、だろ?」
上に着ていた服を一気に脱いで、ベルトに手を掛けた。口の端に挟まれたのはコンドームの小さい袋。
卑猥にも見えるその姿に、これからされる事を思わされてゾクゾクと背中が震えた。
ゴッと聞こえた鈍い金属音はベルトのバックルが絨毯に当たった音で。拓真さんが上に覆い被さって来た。
「真純」
チュッとリップ音を立てて唇を吸われ、額が重なる。
「一回や二回じゃ収まんない」
甘いテノールで何て事!
「明日、仕事何時?」
「あっ明日、今日の代わりに、休みになりました」
言ってしまってはっとした。
「そう?」
拓真さんの声が嬉しそうに聞こえたのは気のせいじゃない。
「じゃ、遠慮なく」
「えっ、あのっ」
クスッと笑って唇を押し当ててくる。啄むような口付けに言葉を奪われた。
私がどうなってるのか、伝わらない訳はないのに拓真さんは頭を埋めたままで。
息が、跳ねる。
「ひっぃん!だめっ……もっ、あ、やっだぁ!」
執拗に絡みついてくる舌にまた次の波が被さって。
あ、だめっ
きもち、いの……
い、やっ
おかしく、なる
両手でベッドを叩き、シーツを握りしめて身を捩った。
「や、だっ、や、ぁ、ぁああん!」
もっとゆっくりして欲しいのに、立て続けにイかされて、突っ張った身体から力が抜けて行く。
あぁ、
も……
はぁ……
肩で呼吸をするほどクッタリとベッドに沈んでしまった。
ようやく頭を起こした拓真さん。右手の甲で口元を拭い、右の口角だけを上げて私を見下ろす。
「本番はこれから、だろ?」
上に着ていた服を一気に脱いで、ベルトに手を掛けた。口の端に挟まれたのはコンドームの小さい袋。
卑猥にも見えるその姿に、これからされる事を思わされてゾクゾクと背中が震えた。
ゴッと聞こえた鈍い金属音はベルトのバックルが絨毯に当たった音で。拓真さんが上に覆い被さって来た。
「真純」
チュッとリップ音を立てて唇を吸われ、額が重なる。
「一回や二回じゃ収まんない」
甘いテノールで何て事!
「明日、仕事何時?」
「あっ明日、今日の代わりに、休みになりました」
言ってしまってはっとした。
「そう?」
拓真さんの声が嬉しそうに聞こえたのは気のせいじゃない。
「じゃ、遠慮なく」
「えっ、あのっ」
クスッと笑って唇を押し当ててくる。啄むような口付けに言葉を奪われた。