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今宵、君の全てを
第3章 おまけ
人の話す声で目が覚めた。
隣にいたはずの拓真さんの姿がない。一瞬不安になって、でもカチャカチャと食器のあたる音と共にカートを押しながら戻って来た姿に笑顔になる。
カートから届く甘い香りはホットケーキ?
「あ、起きた?」
「はい、おはようございます」
身体を起こそうとして、はだけた肩に何も着てない事に気が付いて。急いで布団に潜った。
クスリと笑って拓真さんがベッドサイドに。
「隠さなくて良いよ」
布団を取られそうな予感に、襟もとをしっかり握って頭を降った。
「は、恥ずかしい……です」
口にしてしまったら更に恥ずかしさが増して、顔に熱が集まってくる。
「そう?」
頭の右に手を付いて、コクコクと頷く私に拓真さんが覆い被さってくる。
ドキドキして目をギュッと閉ざしたら、額にチュッとリップ音を立ててキスされた。ゆっくり目蓋を上げて、すぐそこに拓真さんの瞳。至近距離で視線が絡んで……
「んっ」
唇が重なる。
啄まれるだけの口付け。温かくて、優しくて。でも見上げる瞳に灯った緋色にゾクゾクする。
「んっ、ふ……あっ」
離れ際にペロッと舐められて甘えた声が出た。
「……ね、隣に入っても良い?」
「?はい……」
ベッドの奥へ身体を下げると拓真さんが滑り込んでくる。すかさず伸びてきた腕に抱き締められて、心臓が跳ねた。
隣にいたはずの拓真さんの姿がない。一瞬不安になって、でもカチャカチャと食器のあたる音と共にカートを押しながら戻って来た姿に笑顔になる。
カートから届く甘い香りはホットケーキ?
「あ、起きた?」
「はい、おはようございます」
身体を起こそうとして、はだけた肩に何も着てない事に気が付いて。急いで布団に潜った。
クスリと笑って拓真さんがベッドサイドに。
「隠さなくて良いよ」
布団を取られそうな予感に、襟もとをしっかり握って頭を降った。
「は、恥ずかしい……です」
口にしてしまったら更に恥ずかしさが増して、顔に熱が集まってくる。
「そう?」
頭の右に手を付いて、コクコクと頷く私に拓真さんが覆い被さってくる。
ドキドキして目をギュッと閉ざしたら、額にチュッとリップ音を立ててキスされた。ゆっくり目蓋を上げて、すぐそこに拓真さんの瞳。至近距離で視線が絡んで……
「んっ」
唇が重なる。
啄まれるだけの口付け。温かくて、優しくて。でも見上げる瞳に灯った緋色にゾクゾクする。
「んっ、ふ……あっ」
離れ際にペロッと舐められて甘えた声が出た。
「……ね、隣に入っても良い?」
「?はい……」
ベッドの奥へ身体を下げると拓真さんが滑り込んでくる。すかさず伸びてきた腕に抱き締められて、心臓が跳ねた。