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今宵、君の全てを
第3章 おまけ
恥ずかしくて顔から火が出そう。でも、私も同じ気持ちだと伝えたい、から……
ようやく外れたベルト。ドキドキしながら今度はボタンに手を掛けて……
「あっ」
不意に耳に触れられてビクンと肩がすくんだ。離しそうになった手を押さえられる。
「ちゃんと、脱がせて?」
甘い声と共に耳を柔く撫でられて
「んっ……ぁ」
ゾクゾクする。力が抜けてしまいそう。
「ますみ」

だめ、その声

結局少し手伝ってもらって何とか拓真さんのズボンを脱がす事が出来た。
次いでシャツのボタンに手を伸ばす。
「なぁに?上も脱がせてくれるの?」
クスクス笑いながら私の耳を擽り、力の抜けた瞬間に身体の上下を反対に返された。ちょうど拓真さんの、上に座らせられる。
「あっ、やっ、あん!」
咄嗟に浮かせようとして、両手で腰を押さえられてしまった。
「あっ、あっ」
擦り付けられる熱い熱。甘い刺激に身体が震える。
「脱がせて?」
言いつつも、腰の動きは止まらない。
「そんっな……やっ……」

あっ、だめ
気持ち、い……

「ね、もう挿入りそうだよ?」
グッと押し付けられて
「んっ!」
期待に身体が熱くなる。でも
「ひぁん!」
前にヌルッと擦りあげられて背中が仰け反った。
「あ、ごめん」
クスクス笑う拓真さんの笑顔は可愛くても、腰の動きは意地悪で。
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