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今宵、君の全てを
第3章 おまけ
真純の身体が俺の下でしなやかに反り返る。
「たっくまっ、さっ……っき、すっ……っ!」
『好き』最後に言おうとしてくれた真純に胸の奥が熱くなる。
昨日は真純が求めてくれてると思えてたのに、我慢しきれなかった俺の我が儘。真純に自分のせいだと思わせてしまった。
悪いと思いつつも、真純が伝えようとしてくれたのが嬉しくて。

愛してる
愛してるよ

何度口にしても、また伝えたくなる。真純の心に、身体に深く刻み込んで真純も同じ言葉に染めてしまいたい。

小刻みに痙攣して強請られる、身震いがするほどの強い快感。
「ますみ」
今は仕事で離れている、愛しい真純の名を呼んで
「俺の所へ、帰っておいで」
願いを込めて、求められるままその奥へ。深く己を突き入れて、白い欲を吐き出した。





「ん……」
身動ぎした真純の額に口付ける。
「あ……たくまさん」
ぼんやりと開いた大きな瞳。
「あ、れ?」
クンクンと鼻を動かして瞬きをする。
「ホットケーキ?」
「そう」
緩んだ口元が愛らしい。
「まだ温かいよ。食べる?」
「はい」
嬉しそうに頷いて、でも不思議そうに首を傾げる。次いで泳いだ大きな瞳。
何も言わなくて考えてる事は手に取るように分かる。
「夢にしたい?可愛かったよ。エロい真純も」
「っ!」
瞬時に真っ赤に染まる白い肌。
甘い香りに誘われる。
ホットケーキ、何度でも頼み直してあげるからもう一度ベッドに沈もうか?





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