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今宵、君の全てを
第4章 後日談
先々週の土曜日に真純が福岡から帰ってきて既に十日。未だ、俺は彼女に会えてない。
何で?
忙しいのは分かる。
福岡での報告やこっちにいなかった分の仕事もあるだろうから。
でもだからって土日も含め家に来ないどころか、俺が行くのも拒み、店にも食べに来ないって、どういう了見なんだよ。
傍にいたい、一緒にいたいんだって、あんなに確かめ合ったのに……
そう思ってたのは俺だけ?
帰って来た日は普通だった。
真純からうちに来ると言われたのを、手加減出来そうにないから自分のマンションでゆっくり休むよう話して……まさかその後会えなくなるとか、思いもしなかった。
昨日も仕事上がりに真純の家に行こうとしたら悠さんのマンションにいるって……
ホント、何で?
真純は俺に会いたくないの?
こうも露骨に避けられると、無理矢理にでも何とかしなければ会えない訳で。
今日は月曜。
俺は仕事上がりの真純を捕まえるべく、結システムのオフィスビルの玄関から少し離れた場所で彼女を待っていた。
時刻は間もなく七時。真純の定時は六時だから、もう一時間近くここにいる。
何で?
忙しいのは分かる。
福岡での報告やこっちにいなかった分の仕事もあるだろうから。
でもだからって土日も含め家に来ないどころか、俺が行くのも拒み、店にも食べに来ないって、どういう了見なんだよ。
傍にいたい、一緒にいたいんだって、あんなに確かめ合ったのに……
そう思ってたのは俺だけ?
帰って来た日は普通だった。
真純からうちに来ると言われたのを、手加減出来そうにないから自分のマンションでゆっくり休むよう話して……まさかその後会えなくなるとか、思いもしなかった。
昨日も仕事上がりに真純の家に行こうとしたら悠さんのマンションにいるって……
ホント、何で?
真純は俺に会いたくないの?
こうも露骨に避けられると、無理矢理にでも何とかしなければ会えない訳で。
今日は月曜。
俺は仕事上がりの真純を捕まえるべく、結システムのオフィスビルの玄関から少し離れた場所で彼女を待っていた。
時刻は間もなく七時。真純の定時は六時だから、もう一時間近くここにいる。