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今宵、君の全てを
第4章 後日談
「あっ……はっ、たっ、くま、さん……」
深く突き上げると涙を溢してナカも外も縋り着いてくる。

ホント……たまんない……

腕を解かせ、初めから深く口付けて。不意にさっき千佳からの送られて来た写真が頭を過った。
目を開けて真純を見下ろして、ドクンと鼓膜に響いた心音。

無言のメールに添付されてたのは真純の写真。ショートヘアの制服姿。
制服を着せれば高校生でも通じそう。俺が思ったぐらいだから、実際を知ってる千佳も同じ事を思ったはずで。
このタイミングで送り付けてきたのは絶対故意、だ。

今、真純は二十四歳。それなのに、写真の真純がダブって見えて。高校生の彼女を抱いてるような錯覚に陥りそうになる。

高校生なんてガキに過ぎない。そんな嗜好は持ってない。
はずなのに……

真純、だから?

感じた事のない背徳感に熱くなる。

ヤバい……

ただでさえ真純を抱くのは久しぶりで、過ぎる快感に手加減出来そうにないのに。もっと喘がせたくて、もっと啼かせたくて……
「んっ、やっ、はげし、いっ」
甘えた嬌声は『イヤ』と言葉を表しつつ、ナカは強請る様にまとわりついて来る。
「ますみっ」
「ん、たくっまさぁん」
名前を呼ぶと身体を震わせ、縋りついてきた。
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