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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第14章 訊問


「それは僕のセリフじゃないかな」

「…っ」

「…君はどうして家に帰っていないの?」


スミヤの声が冷たく変わり、そんな態度の彼に怖さを感じた。


「心配して探しに来てみたら…他の男の部屋でくつろいでるなんてさ」


スミヤは手を伸ばし、彼女の濡れた髪を撫でるように触れる。

髪を拭いていたタオルを取りベッドの方に放り投げた。


「さすがの僕も傷付くよ」

「…嘘つき…」

「──…!」


ミレイは顔をそむけて、なんとか声を絞り出す。


「…心配とか傷付くとか…っ…そんな心にもないことを言わないで下さい」

「……」

「スミヤさんは、わたしを騙していただけです。あんな事をするために…!!」

「……あんな事って?」

「き、決まってるでしょ!? 地下にある牢屋で…っ」


スミヤがとぼけるものだから、彼女はムキになっていた。


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