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第24章 血の因果( ｲﾝｶﾞ)

そんな彼の態度に違和感を覚える。


「カルロさんも何か知ってるのね…!?」

「……」

「なら…ｯ…わたしにも教えてください！」


ミレイはすぐに立ち上がってカルロの腕を掴み激しく揺さぶる。

カルロはされるがままに身体を揺すられながら、何も言おうとはしなかった。


話を遮っておきながら次の言葉を見つけられないカルロの未熟さを、ヒデアキは静かに嘲笑う。


「ほぉ…カルロ。お前も知っているとは初耳だ」

「……っ」

「やはり親子の仲に隠し事は無用ということか」

「黙れ…!!」


カルロの声は怒りに堪えきれず震えていた。

《 親子 》

その言葉こそが、彼にとっては我慢ならない。



「──…知っているなら、父に代わってお前が彼女に話しなさい」


「誰が、あんたの言うことを…」


「…話せないなら仕方がないな」


カルロを試し、そしてその意思を確かめた後

ヒデアキはミレイに顔を向けて口を開いた。