この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第25章 書庫


ミレイは彼の手首を両手で持った。

正確には──持つと言うより触れると言った方が近いだろう。引き剥がそうという強い意志は感じられない。


労う( ネギラウ )ように触れながら

ミレイは静静と涙を流す。



「…あんた…いつも泣いてる」

カルロはぼそりと呟いた。



「俺が怖くて…、死ぬのが嫌で、泣いてんの?」


首を絞められているから、ミレイは嗚咽すらこぼせない。

彼女が答えられないと知っていながら、カルロは問い続けた。



「…それとも、あんたお得意の同情か」


「……」


「聖人クラスに優しいあんたは……、他人の事だろうと涙を流せるってわけだ…」



たいした皮肉だった。


カルロは切なく眉を寄せて、苦しむ彼女の顔を見つめた。



/678ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ