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歪んだ三重奏 ~ドS兄弟に翻弄されル~
第6章 誤解

守護霊──Loyal Guardian Angel
頭文字をとって、LGA。

この名前に胸を張っているのはお偉い教官達だけで、若い生徒達の間では笑いの種だ。

…だがミレイはこの " 守護霊 " という響きが好きだった。


「守護霊とは、あらゆる危険を未然に防ぎ依頼者に安全な環境を提供する。依頼者への忠誠を約束する者でなくてはならない」


教官は声高らかに言ってきかせる。

馬鹿にする者がいたとしても、これが我が校の誇りなのだと…その顔が語っていた。


「治安の乱れた世の中…依頼者に安全と安心を約束するにはあらゆる能力が要求される。それらを習得し、そして諸君は真のガードマンとなるがいい。…返事は?」

「はい!」


教官の話に、生徒達は声をそろえて返事をした。


「よし」

頷いた教官はミレイに再度、話しかける。


「たとえ力で劣るとしても…私の講義内容をしっかり身に付ければ、君のような女性にも道はある」

「……」



“ これは普通のアドバイス…?それとも皮肉? ”



「……はい」


顔をあげたミレイは教官の目を真っ直ぐ見据え、臆することなくはっきりと応えた。







───…




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