パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 七瀬

海外の巨額宝くじに当たってから数カ月が過ぎた冬の休日

俺は「南原作業所」と書かれた建物の裏手の家屋のチャイムを鳴らした

「はい、今開けます」

鍵が開く音がして疲れ切った顔をした年配の男がドアを開けた

「どうぞ・・・」

男は力なく言うと俺を中へ誘った

家屋は工場に繋がっているらしく、鉄と油の匂いが少しした

ダイニングキッチンと言うには狭いスペースに物が雑多に積まれ

狭さを強調していた

「どうぞ・・・」

若くキレイな女性がダイニングテーブルの前に座った俺にお茶を

出すと向かいに座る先程の男の横に座った

「えっと・・・貴女が七瀬さん？」

女性は黙って頷いた、年齢は二十代前半、意志の強そうな目と

ハイレベルで整った顔立ちをしていた

「話はお父さんから聞いてますか？」

「はい・・・」

「私は「K」と言います、今日来たのは・・・」

「あの・・・」

「なんでしょう？」

「断ったらどうなるんですか？自由意思って聞きました

ゲームするのもしないのも」

俺は話を聞きながらお茶を飲んだ

「自由ですよ？私はゲームに参加するしないは事が事だけに

自分で決めるべきだと思ってます」

「どうなるんですか？」

「まぁ私が手を引けば債権者は「それ相応」の事をして

回収するでしょう、そういう連中ですよ」

「全額・・・結構な金額ですけど・・・払って貰えるんですか？」

「それも貴女次第です、貴女がゲームを不利な条件で開始するなら

用意しますよ？、もし負けても貴女次第で全額稼ぐ事も可能です」

「負けた場合どれ位・・・その・・・」

「その場合は無期限ですね・・・今回は額も額なので相応の期間に

なるでしょうね」

七瀬が俯き、動きが無くなったので父親を退室させた

「このまま考えていてもラチがあかないので、どうでしょう来週までに

答えを頂くというのは・・・こちらが勝てば多分貴女の想像する様な

事もするわけですし・・・勿論参加するだけで卑猥な事を

する訳だし謝礼は払いますよ？」

「あの・・・はい・・・わかりました・・・」

七瀬は最後まで俯いていた