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花咲く夜に
第7章 離脱
何のことはない。


拓海も経験者なのだ。


――――姉と血が繋がって無いと知らされた時の衝撃。
そして、
それでも全く変わらずより強くなっためぐるへの愛情。



10代の青臭い自分の姿が脳裏に過った拓海。

(ていうか、
今も愛情には変わりないけどね。
「守ってやる」しかないんだよなー、結局なぁ)


意地悪くそう思う。


貴斗は衝撃だろう。

いきなり実の父親を知らされ、
それは会ったこともない男。



(アイツ……
多分東京行くだろうな)


拓海はそう思い、
めぐるに『姉ちゃん?
まぁアイツがぷらっと出かけても気にせずその家に居ろよな』


『え?
貴斗はどこも行ってないわよ?』

『まぁな。
喩えだってば』


(そのときは、
また俺がめぐるを支えればいい)


拓海はそう考えた。。


(あーあ、俺良いヤツ過ぎだろ!)と自分にツッコミながら。






通話を終え、
『何よぉ、
変なコト言う拓海ねぇ』
とめぐるは1人ごちる。


『めぐるー?
行くぞ、畑〜〜〜』


『!はーい、今行くー』
めぐるは慌てて1階へかけ降りた………
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