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花咲く夜に
第7章 離脱
―――――――――――

翌朝。。


めぐるは何時も通りに起床し、
牛舎にて掃除・餌やりをしている。


心配していたが、
貴斗も普段通りに出てきてよく動いていた。。


牛たちは元気良くモリモリと餌を食べて糞を出す。


早朝のすっきりとした澱みない空気が、
牛舎も村も辺りを包んでいた。



昭恵も、
朝食時には貴斗を窺っている様子を見せたが、元気そうでめぐるは一先ず安堵した。






『――――――ふーん。
久しぶりにTELしてきたと思ったらやっぱアイツの話か』


スマホ越しに拓海の拗ねたような声が響く。

めぐるは昼休憩時間、
自室にて拓海にTELをした。


『………ごめん。仕事中だよね』

『いや、大丈夫だってば』
『………ねぇ拓海。
あんたなら、辛い時とかショックな時どうされたら嬉しい?』

『どうって………
そりゃそっと傍に居てほしいかな?
フツーにでいんじゃねぇの』
ケッと唾を吐くようにするが、
何処か愉しげに声は弾んでいる。

――気のせいかしら?

『――――あ。
そうだ』
『何よ?』
『傍に居てくれたら嬉しいけどさ。
何もしてくれなくても、めぐるへの気持ちは変わんないぞ絶対』

『――?
何よ、貴斗のことなのに自分の出来事みたいね……?』

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