この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花咲く夜に
第8章 旅立

―――かくて、
葛城宅の座敷間には優・美園夫婦、拓海・母親子が並んで座ることになった。



『めぐるがお世話になりまして……』
母・恭子は昭恵に深々と頭を下げ、
優&美園にも『ご迷惑をかけたようで、本当に申し訳ありません』と挨拶する。


美園が『以前、
わたしもめぐるさんに助けられたんです。
だから、何かお返ししなきゃと思って』
と言う。


あの豪雨の夜の出来事だ。

『しかし………
何で連絡が返ってこないんですかね??アイツそんなルーズなヤツじゃないのになぁ』
優が腕を組む。


『姉ちゃんの妊娠を知って逃げたんじゃないよね?』拓海は怒っているようで、
いつになく険のある言い方だ。


『逃げたりはしない。
あの子………貴斗なりに考えがあるんだよ、多分』
昭恵はムッとして返す。

孫のことを〔逃げた〕と言われて憤ったようだ。


『でもねぇ、
娘も不安ですし………
連絡が無いのは非常識かと思いますわよ』
母・恭子も不満を洩らす。

『………まさか、事故とか??』
美園がハッとした顔で言う。


(えっ……………)
めぐるは頭を殴られたようなショックを受けた。



(そっか……………
自分の事でいっぱいいっぱいだし、信じてたけど………その可能性だってあるんだわ)


『でもそうなら警察か消防から連絡あるんじゃん?』拓海が言う。


『あ、そうだな。
そりゃそうだ……』と優。(あ、そうか…)めぐるもホッとした。

『じゃあ本当に連絡返さないだけなんですよね?』
詰め寄り口調の母。


/206ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ