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花咲く夜に
第2章 移転
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『そうなんだ、
何か良い匂いがするよ』
『ずっと車の中に放置してたハンドタオルなんだけどね』
めぐるは嬉しそうにフフ、と笑ってタオルを持っている。
貴斗は車のエンジンをかけようとした手を止め、
めぐるの身体を引き寄せた。
『きゃっ』
肩を掴まれて驚いためぐるは、
声が出た。
目の前に、
貴斗の切れ長の瞳がある。メガネに囲われているが、じっとめぐるの瞳を見ていた。
茶色い前髪が、目の辺りにかかっている。
どちらからともなく、
唇が重なる。。
運転席と助手席にそれぞれ座り、
上半身だけ捻り抱きあった。
鳥がクチバシでつつくように、
唇を軽く……でも何度も合わせた。
『……ふ……っん』
めぐるの口から甘い吐息が落ちる。
(……そういうの狡いだろう)
貴斗はめぐるの甘い息の音に反応してしまう。
めぐるは目が潤み、
夢中で唇を開き求めた。
貴斗は堪えきれずに、
運転席から身体を伸ばしてめぐるを助手席シートに押し付ける。
何か良い匂いがするよ』
『ずっと車の中に放置してたハンドタオルなんだけどね』
めぐるは嬉しそうにフフ、と笑ってタオルを持っている。
貴斗は車のエンジンをかけようとした手を止め、
めぐるの身体を引き寄せた。
『きゃっ』
肩を掴まれて驚いためぐるは、
声が出た。
目の前に、
貴斗の切れ長の瞳がある。メガネに囲われているが、じっとめぐるの瞳を見ていた。
茶色い前髪が、目の辺りにかかっている。
どちらからともなく、
唇が重なる。。
運転席と助手席にそれぞれ座り、
上半身だけ捻り抱きあった。
鳥がクチバシでつつくように、
唇を軽く……でも何度も合わせた。
『……ふ……っん』
めぐるの口から甘い吐息が落ちる。
(……そういうの狡いだろう)
貴斗はめぐるの甘い息の音に反応してしまう。
めぐるは目が潤み、
夢中で唇を開き求めた。
貴斗は堪えきれずに、
運転席から身体を伸ばしてめぐるを助手席シートに押し付ける。
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