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花咲く夜に
第3章 興味
ぴったり6時に飛び起きた。
貴斗は服を整えて、
めぐるも出る準備をしている。

『あっ!!貴斗さん!!』めぐるがいきなり大声を出す。

『なっ何!急に大声を出すなよ』

『昭恵さん怒ってないですか?!!まずくないですかっ』

『イヤ夜中に連絡したから………休みを貰う、
朝には帰るって。エサやりと簡単な作業はしてくれる』

『ああ、なんだ……
焦ったわ』


車に乗り込み帰路に着いた。
辺りは薄暗い。
『さっきの何だよ昭恵さんて……』

はぁ、と息を吐きながら貴斗は訊ねた。

『ああ、昭恵さんて呼べって(苦笑)』

『マジか、あの祖母さんが?』
気難しい、
外交的ではない祖母。近所の人には当たり障りなく話すが、冗談を言ったりはない。

おそらく、
あの出来事以降そうなったんだけれど……

山に向かって車を走らせたら、
朝陽が顔を出してめぐるの顔を照らした。
(キレイだな………)
貴斗はこっそり覗き見る。

同じように、
めぐるもチラチラと貴斗を盗み見ていた。。
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