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花咲く夜に
第3章 興味
貴斗は『バイト行ってくる』
と家屋に向かって叫んで伝える。


奥の座敷間から、
祖母の『はいよー』と返事がした。


裏庭に回り、
駐車場からワゴンRを出す。
裏に止めていたから、
めぐるは車が見えずトラック(2台ある)
のみかと思っていたのだ。

貴斗はタバコを吸いながら車を隣町へと走らせた。

谷津川村は文字通り村だ。
山の中腹に位置する。

酪農や農業と、
隣町へと勤めに出る〔兼業農家〕が殆どである。

過疎地ではあるのに、
若者…貴斗の同級生や年上の人間が数人居る珍しい過疎の仕方だ。


だから、
保てるのかもしれない。

近くには大きなショッピングセンターがある。

コンビニは一軒しかないが……
病院も個人病院の内科がある。


といっても谷津川は全体で20軒程の集落だ。
バイト先に着くと、
同じ集落の〔曽根崎優〕【ソネザキユウ】が居た。


俺が就職するよりも2年前からこの〔井出郵便局〕
に勤務していた。

一歳上で、既に結婚して2歳の女の子が居る。

上下関係もあまり厳しくないのが谷津川。

『よう』制服を着た曽根崎が手を挙げて貴斗に挨拶した。
『やぁ』同じく手を挙げて返す。


隣町の〔井出郵便局〕は、過疎化が進む田舎にあり閑散としている…
訳ではなく、過疎化ゆえに集中して積み荷が集まる。仕分けや配達のバイトが、土日にも必要なのだ。
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